
応急対策は、早期に恒久対策を行うことが出来ない場合に、人の健康を保護し、汚染の拡散を防止するために行う対策のことです。地下水の流入・流出を止める遮蔽板、飛散を防ぐ盛り土・舗装、汚染物質を隔離する封じ込めなどがあります。

大きく分けて土壌から汚染物質を分離除去・分解無害化する「浄化」と、安定物質に変化させて溶け出さなくする「不溶化」に分けられます。揮発性有機化合物は、移動性が大きく「不溶化」が困難であるため、主に「浄化」手法が用いられます。
また、浄化の実施される場所的な手法として以下の3つの処理に分けられます。
土壌を掘り出すことなく対策を実施する
「現位置」
土壌を掘削してその土地内で対策を実施する
「現地内」
掘削した土壌を外部の処理プラント等に運んで対策を実施する
「現地外」
地下水汚染に関しては、揚水処理法や真空抽出法などの分離策がとられます。
置換工事
1.直接埋立処理(管理型埋立処分) 2.土壌洗浄 3.セメントリサイクル処理
焼却処理
1.低温加熱法 2.高温熱処理(焼却) 3.溶融処理
不溶化処理
1.固化処理 2.原位置ガラス固化
その他、
『封じ込め』 『土壌ガス吸引』 『薬剤処理』 『科学的不溶化』 等があります。
対象重金属
| 使用薬剤等
| 作用
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砒素化合物 |
塩化第二鉄・硫酸第二鉄 |
砒酸鉄を生成 |
カドミウム化合物 |
硫化ナトリウム |
硫化カドミウムを生成 |
シアン化合物
(シアノ錯体を含まない場合) |
硫酸第一鉄 |
難溶性塩を生成 |
鉛化合物 |
硫化ナトリウム |
硫化鉛を生成 |
水銀化合物 |
硫化ナトリウム |
硫化水銀を生成 |
六価クロム化合物
(その後中和により固定) |
硫酸第一鉄 |
三価クロムに還元 |

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現地での浄化では長期間かかる場合も、工場での一括処理の為、工期が短縮され、土地の拘束による税金や事業中断等の経済的損失をおさえ、トータルコストの低減につながります。
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現地での浄化では、長期間かかる場合も工場での一括処理の為、工期が短縮され、コストの低減に繋がります。 |
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周辺環境の保全・・・現地浄化ではない為、汚染物質の飛散・排水等による二次汚染の心配がありません。 |
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土壌浄化専門工場なので、汚染物質をしっかり除去できます。
(ケースにより不可能な場合もあります。) |
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日本で比較的多いケースである少量の汚染土壌から、広域・大量の汚染土壌まで幅広く対応できます。 |